2:エンジンから電動式に

2015/09/01

第一章:ラジコンヘリの歴史について


2:エンジンから電動式に


飛行が可能になったラジコンヘリですが、動力はエンジンで様々なセッティング(調整)が求められるものだけに、 気軽にフライトさせるというわけにはいきませんでした。エンジンは単純な機構であっても環境(気温、湿度など) に寄ってエンジンの調子が変わるので、常に調整が求められました。また燃料や添加剤(ニトログリセリン)などの 併用も求められ、コンスタントにフライトさせるには経験と知識が求められ、決して「気軽に楽しめるホビー」という 位置づけではありませんでした。
しかし、ラジコンヘリのフライトの魅力をより簡単に…というファンの情熱は冷めることはありませんでした。 それまで高出力が得られるガソリンエンジンになり代わって、電気を元とするモーターが使われ始めるようになって いくのでした。当初は性能的にも十二分に満足できるほどの出力はなかったものの、モーターやバッテリーの性能向上 や機体に使われる素材の軽量化が進み、電動式のラジコンヘリが登場するのです。1970年代末には石政社「電動ヘリコ プターEH-1スカイラーク」が、1987年にはアイソニックから「小型電動ヘリコプターEH-550」が発売され、電動ラジコン ヘリの黎明期を支えました。



1:ラジコンヘリの始まり ┃ 3:性能が高まり誰もが楽しめる時代に